それは大学時代、当時仲が良かった友人から夏休みに大阪観光とUSJに行かないかと誘われた。大学の夏季休暇なんて長すぎて時間を持て余すくらいだった私は二つ返事で了承。その友人との初めての2人旅だった。彼女はリーダー気質で、お店の予約や旅行のプランなどを考えるのが得意で、恥ずかしながら今回の旅行についても私は丸投げで全て一任していた。
東京駅を6時台だったか、早朝に出発する新幹線のぞみに乗車したのを覚えている。初日はUSJ。私は初めてのUSJだった。パーク内のコインロッカーに荷物を預け、アトラクションを楽しんだ。朝早起きして寝不足気味だったが、さすがは大学生、オールよりマシだと疲れはどこへやら、一番大きいジェットコースターに何度も乗った。
その晩はUSJが提携しているホテルに宿泊した。友人が教えてくれたが、新幹線とUSJのチケットとホテルがパッケージになったプランが安く取れたのだとか。遊び倒して、帰るホテルが近くにあるとは本当にいいものだとしみじみ感じた。
ホテルのフロントで友人とチェックイン。「疲れたー、あとは寝るだけだね」と話しながら部屋へ向かう。宿泊した部屋はツインのごく普通のシンプルな部屋。お互い荷解きを始める。すると友人が、「テーブルの上のしおり見てもらってもいいかな?明日の朝食について書いてあるらしいんだけど・・・」と。私はベッド脇のテーブルへ手を伸ばし、伏せて置いてあった一枚のはがき大の紙を手に取った。
するとそこには「お誕生日おめでとう!初USJ楽しんでもらえたかな?明日の大阪観光も楽しもうね。これからもよろしく!」と書いてあったのだ。全く気が付かなかった・・してやられた・・嬉しすぎるサプライズ。私の誕生日はたいてい夏休み期間中のため、同級生に祝ってもらったことほとんどないのだ。こんな旅行という大掛かりなサプライズを用意してくれたことに私は思わず涙。友人はそんなに喜んでもらえて私もうれしいと。私の友達の中でダントツに気遣いができて優しい友人だ。その後、これまた友人が内緒で買っておいてくれたケーキをルームサービスの方に持ってきてもらって食べた。忘れもしない21歳の誕生日祝いだった。
翌日は大阪の町を観光した。友人はお笑い好きで大阪には何度も来たことがあるらしく、王道スポットを案内してくれた。本当に至れり尽くせり。夕方にはまた新幹線で東京に戻る。駅弁とたこ焼きを買い、大阪の余韻と共に帰路に着いた。
誰かが大学時代の友人は、一生の友達と言ったが、本当にその通り。28歳になった今でも交流が続く友人の一人である。大学を卒業してからも遊んだり、旅行したり本当にいい友人。さて、再来月はその友人の誕生日。どんなサプライズがいいかしら。